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サイト名 Murata Research Group


クロスカップリング反応 Cross-Coupling Reaction

 医薬品や液晶材料など様々な機能を持った有機分子を作るためには、骨格になる炭素同士をつなぎ合わせる必要があります。さまざまな方法が知られていますが、鈴木-宮浦カップリングは最も優れた炭素骨格構築法の一つです。従って、この反応に使われる有機ホウ素化合物の需要は、近年急速に高まっています。
 私たちは、金属錯体触媒による有機ハロゲン化物のカップリング法を利用し、使用する際の制約が少なく、あまりゴミを出さない炭素-ホウ素あるいはケイ素結合形成法の開発に成功しました。B-H化合物やSi-H化合物を反応剤として使うユニークな反応です。

炭素-水素結合活性化 C-H Bond Activation

 有機化合物にユビキタスに存在する炭素-水素結合を直截変換する方法は、経済的、クリーンで理想的な分子変換技術になります。しかし、炭素-水素結合は通常の反応条件に不活性で、実用的な手法にするための課題が山積しています。
 私たちは、金属錯体触媒を用いて、炭素-水素結合の炭素-ホウ素あるいはケイ素結合への直截的な変換について検討を行っています。特に、ルテニウム錯体を触媒として利用する反応に力を注いでいます。

有機分子触媒 Organocatalyst

 有機分子触媒は、これまで用いられてきた金属含有触媒に比べて一般に安価で、レアメタルの不足・高騰を解決する技術の一つとして重要です。また、廃棄物の毒性が低いなどグリーンケミストリーの観点からも高い有用性が期待できます。
 私たちは、医薬品、農薬などの効率的な合成を目指し、ペプチドなどを触媒とする新しい方法論の開拓に取り組んでいます。

植物成分抽出 Extraction of Plant Components

 有史以来、人類は、植物などが生みだす様々な有機化合物を利用してきました。私たちは、一次産業に由来する未利用バイオ資源に対して、有機化学的にアプローチしたいと考えています。
 未利用バイオ資源の成分解析と機能性評価によって、ハッカなど地域農産品の高付加価値化を図ります。北見ハッカ通商共同研究講座 HAKKA LAB について、こちらをご覧ください。

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