医療材料とはその名前の通り医師や看護師が病気治療に用いる医療器具の素材になる材料であり、生体に対して無害であるだけでなく感染症を予防する機能や生体に馴染む機能などが求められます。私たちは「材料表面」の知見と「バイオ評価」の技術を融合させ、材料と生体の界面で起こっている現象を解明し、生体に対していろいろな機能を示す新しい「表面機能型医療用材料」の研究開発をおこなっています。この研究を通じて、安全・安心な医療技術の向上に材料工学で貢献することを目指しています。
また自動車産業をはじめとした「ものづくり産業」のでは、安全・安心に使うための金属製品の長寿命化が求められています。 私たちの研究室では、「材料表面」の専門知識を活用して、耐摩耗性を向上する金属表面窒化技術の研究開発をおこない、持続可能な安全・安心な社会の発展に貢献することを目指しています。
研究室から3人目の博士が誕生
令和7年3月、櫻庭洋平君が博士(工学)の学位を取得しました。平野満大先生、坂本広太博士に続く、当研究室から3人目の博士誕生です。 櫻庭君は北海道立総合研究機構工業試験場にて研究職員(主査)として働きながらの学位取得でした。仕事だけでなく、ご家族もいる中で、 ホントに夜遅くまで頑張ってくれていました。ホントに大変な事だったと思います。おめでとうございます。当研究室で学んだ事を活かして、 これからも北海道の発展のため活躍して頂ける事を期待しています。