医療材料とはその名前の通り医師や看護師が病気治療に用いる医療器具の素材になる材料であり、生体に対して無害であるだけでなく感染症を予防する機能や生体に馴染む機能などが求められます。私たちは「材料表面」の知見と「バイオ評価」の技術を融合させ、材料と生体の界面で起こっている現象を解明し、生体に対していろいろな機能を示す新しい「表面機能型医療用材料」の研究開発をおこなっています。この研究を通じて、安全・安心な医療技術の向上に材料工学で貢献することを目指しています。
また自動車産業をはじめとした「ものづくり産業」のでは、安全・安心に使うための金属製品の長寿命化が求められています。 私たちの研究室では、「材料表面」の専門知識を活用して、耐摩耗性を向上する金属表面窒化技術の研究開発をおこない、持続可能な安全・安心な社会の発展に貢献することを目指しています。
今年もおもし科学実験を担当しました
令和7年8月2日に本学主催の小中学生対象実験教室、おもしろ科学実験が実施されました。当研究室では例年と同じく低融点合金を使ったオリジナルアクセサリー作り、 そしてその表面処理をおこなう実験を、小中学生および保護者にやってもらいました。今年も職人に扮した学生が登場し、子供たちに大人気。「職人さん!」と呼ぶ、 子どもたちの声が会場に響いていましたよ。